二〇二二年一月三十日


〈二十四節気〉 大寒
〈七十二候〉鶏始めて乳す/雞始乳 
にわとりはじめてにゅうす/にわとりはじめてとやにつく

雪のち晴れ
二日遅れての更新です




七十二候 最後の侯となります
鶏が卵を産み温めはじめるころのこと

本来の鶏は
冬の間はほとんど卵を産みません
そのため冬の間に生まれた卵は
貴重で一年のうちで栄養価も高く大切にされました


卵に限らず
今は人の手によって
一年中、季節を問わずに
手に入るものが多くなっています

食材がいつも豊富になり
愉しみや喜びもあるかもしれませんが
わたしたち人間だけにとっての都合や
効率を重視しすぎた生産方法になっていることが
知れば知るほどたくさんあります
そして、まわりまわって自分たちの住む場所が脅かされている現代になっています

 
言い伝えやならわしには
自然と季節に沿った食べ方で
心身のためにも理にかなっていることが多く
先人たちが紡いできた智慧です


わたしたちの足元には
わたしたちに必要なものがある


そのため当店では
自生している野草や
この土地で作られた季節のものを主に
なるべくさまざまな負担のないように育てられた
お米や野菜、卵は鶏たちがのびのび育っているところのものを選んでいます
お肉は使わず、乳製品・お魚はなるべく控えています


素材やお店で扱うものを決める理由は
他にもありますが それはまた何かの機会に……





日々 口にしているもの
使っているもの
選んでいるものは
どのように作られて
どんなことを経て
自分たちの元へやってきているのか

まだまだ知らないことが
たくさんあって尽きませんが
知ることは始まりの一歩
とても大切だと思っています


小さくても
一人一人が興味をもち できることを



しんしんと雪が降る
静かな朝のみずうみ

わたしたちは
うつくしい星に住んでいますね


2021.01.30

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