二〇二一年一月十五日


小寒
末候 / 雉始めて啼く
(きじはじめてなく)

晴れ
最近は寒さがゆるみ、あたたかく感じる日もありました。


ここ最近は今起きていることやこれからのことを、とても考えています。

暗いような時にこそ、なにか小さくても光があると思っています。その小さな光を辿って、共に歩んでいきたいなと意を新たにしています。


近々、うれしいお知らせがいくつかできそうです。

どうぞお楽しみに。



昨年末、友人のガラス作家西山雪さん の工房へお店で使わせていただくものの相談と見学に伺いました。

炉であたためられた硝子は深い朱色やオレンジ色のようで、お餅のようにやわらかくおいしそう。
そのお餅のような硝子に息を吹き込んだり、伸ばして形ができていく様子は何度見ても飽きることがありませんでした。

わたしも雪さんのご厚意で少しだけ体験させていただきました。そして帰る前には、雪さんのお父様である西山亮さんが作品を作っている様子も見学させていただき、重たい道具などを使いながら迷いなく淡々と作られていく様子に驚きました。

普段使っているものがどのように作られているかを知ることは、ものや、ものづくりしている人への敬意が増し、ものを大切につかったり作ったり、迎えたいという気持ちにも繋がり、自分の生活も改めて見直したくなりました。


硝子が作品となっていく様子は、作り手の命はもちろんですが、硝子自体にもなにか生き物のような命を感じました。


形を成した硝子が冷めていく時、硝子が青くなります。

青くなるというより、青が生まれてくるような。

(おそらくは物質が持つ光を反射したりする性質からなのでしょう)


赤い色から冷めて透明になるまでのほんの一瞬の間なのですが、わたしはその青にとても惹かれました。


いつまでも忘れられない光景となるのだろうな、と感じています。


ガラスは急激な温度変化に弱いため、ゆっくりと冷ましていくために形を作った後にすぐ500℃くらいの部屋にいれて、一日くらい冷ました後に出来上がりとなります。500℃と聞くと高温ですが、もともとは硝子が溶けているときは1600℃ほどの温度なので、それからすると低い温度となりゆっくりと冷める仕組みだそうです。
このことも初めて知りました。

新しいことを知るのはとっても楽しいですね。




春から、西山雪さんと今回相談しながら作ったものをお店でお客さまにみて頂ける予定です。

こちらもどうぞお楽しみに。

西山雪さん


それでは
まだまだ寒い日が続きます。
あたたかくして過ごしましょう。

明日も一日、無事に過ごせますように。


2020.01.15



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