二〇二一年四月四日


清明


第十三侯 玄鳥至る
(つばめきたる)


曇りのち雨
昨日から雨が降り続き、山の雪解けがすすむ雨となりました。外は、ぐっと季節がすすんだ雨のにおい。


◯ 

今日から二十四節気は
清明(せいめい)
となりました。


清明は、清浄明潔という言葉が由来とされています。生命力がみち溢れて、清らかな季節。


札幌の今は
なんといっても蕗の薹の新緑や、柳の新芽、球根植物のお花がうれしくてたのしみな季節です。



七十二候の燕は
こちらでなかなか見ることがありませんが、三月と四月は北海道でも南下してきた渡り鳥たちが次々と見られる頃でもあります。

鳥たちは大きな海を、からだ一つで渡ってきます。一生懸命に飛んでいる姿を見ると胸がきゅっとなります。





これから春の間は、冬までに溜まった身体の老廃物などを出して代謝を良くする季節。

蕗の薹をはじめとする、春の山菜たちを昔からいただくのはこのためでもあります。


自分たちが生活をしている土地は、いま何を食べたらいいのかを教えてくれます。



蕗の薹のほろ苦さ、楽しみましょう。
大きくなった蕗の薹は、葉っぱの部分をおいしくいただけますよ〜




当店のお料理は季節を先取りすることはあまりないので、いらしていただく頃には真新しくない食材たちかもしれません。

桜も、こちらの桜が咲いている季節にお出ししたりします。


もしかしたら、遅いだとか季節外れとおもう方もいらっしゃるかもしれませんが、それでも当店ではいまお店の周りにあるものを中心にお出しして、札幌の旬を楽しんでいただけたらな、と思っています。


季節によっては少なく限られた食材になるかもしれません。そんな時には、かつて工夫してきた先人たちの智慧に学んだり、現代技術などの良いところを活かしながら作っていくことで、それもまた"今この土地で生きている"ということを表すことに繋がるのではないか
と信じて今年も始める所存です。




お店は冬季休業中

再開のお知らせは
決まり次第
改めていたします。


楽しみにしていただいている
というお客様からのお声をいくつもいただき
とてもうれしいです。


再開はもうすこし先になりますが
準備をすすめています。


長くなってしまいましたが
ここまで読んでいただき
ありがとうございます。


明日も一日、無事にすごせますように。
2021.04.04
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